花の降る午後に

~宮本輝さんへの手紙~

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

【13】『さざなみ』 宮本輝著 『胸の香り』に収録

宮本輝さま 梅雨の空を見上げますと、初めてお会いした折、手が震える本態性振戦のご病気のことをお伺いしたのを思い出します。長年の万年筆でのご執筆は想像もできない負担を手に及ぼしていたのでしょうが、この時期、どうかお大事になさいますように。今日…

【12】『舟を焼く』宮本輝著 『胸の香り』収録

宮本輝さま 曇り空が続いていましたが、今日の太陽は、まるで真夏のようでした。 今年の夏は厳しい暑さになりそうな予感が致します。どうか、ご自愛下さいますように。今日は、短編集『胸の香り』の2篇目『舟を焼く』を読みましたので、お便りさせて頂きま…

【11】『月に浮かぶ』宮本輝著 『胸の香り』収録

宮本輝さま お元気でいらっしゃいますか? 今日は短編集『胸の香り』の第1篇『月に浮かぶ』を読みましたのでお便り致します。 短編は家を建てる時の「足場」だと仰いましたので、私は自分勝手な家を建てるかもしれません。どうか笑ってお許しくださいますよ…

【10】『彗星物語』 宮本輝著

宮本輝さま 先日は思いがけずお会いできまして本当に嬉しかったです。 お元気そうでとても安心致しました。お別れの時は大声で叫んでしまいました。 曲がり角で手を上げて下さいましたが、きっと苦笑いされていたことでしょう。 お忙しい中、ありがとうござ…